勇気の壁
2013-05-18 (土)
思考の壁と呼び変えても良いかもしれませんね。例えば、男性でも上半身裸で銀座の街を平日に歩く事に少し抵抗があひとが大多数と思います。でも夏のビーチなら問題ない。会社で男同士で会議室で裸になるのは恥ずかしいけど、ゴルフの後に一緒に風呂に入るには何の抵抗もない。
やっていることは物理的に同じなのに、違った感情を抱くのは習慣とか文化がして良いこと悪いことを強力に強力に教え込んでいるからです。
女性をナンパするのもこれに似ている。以外に好みだな、と思っても声をかけられない人が大多数と思います。その人が運命の人かも知れなく、貴方の事を好きかも知れないのに。ちなみに私は平気で街行く人に声をかけることが出来ます。(恋人をゲットする目的で声をかけたことははありませんが)目的が相手の為なら声をかける気恥ずかしさを乗り越えられるのです。
一昨日JR総武線に真面目そうな女子高生がつり革の前にいました。結構かわいく英語の単語帳で日本語訳のところに緑色のラインマーカーを引いて赤い下敷きで黒く隠しかんきしていました。
私はこのブログでソシュール理論による言語習得法に関して詳説していますが、彼女の英語の勉強の仕方は効率が悪く、このままでは一生英語が好きにならないし使える様にならないかも知れないと思い、思い切って声をかけました。
最初、変なおじさんに声をかけられた彼女は戸惑いを隠せませんでしたが、「英語の勉強法についてアドバイスがあるのですが、お話ししてもいいですか?」と笑顔で話しかけたところ、かすかにうなずいたので説明をはじめました。彼女はMの欄を見ていてMEATとかMEETとかが並んでいました。
英語を見て日本語の訳を思い出すのはむしろ英語の能力を下げることになるので、出来れば日本語も消して思い出すのは日本語ではなく、MEATなら挽肉などの肉の映像、臭い、味など、MEATなら久々の友人と空港で待ち合わせして、出会ったときのシーンなどでその時の懐かしい気持ちとか空港の雑音などを思い出すと良いよといいました。
彼女は目を輝かせ始め、大きくうなずき、よく分かりました。本当に有り難う御座いますと、軽く礼をしてくれました。
彼女の英語の成績があがり大学に入学し、いろいろな事を学ぶうちに英語だけではなく全ての勉強は5感を総動員してその概念を鷲摑みにして口から食堂を通じて胃に超に、肝臓で貯めて血に載せて全身を巡らせて、自分のものになって行くんだと気づいてくれる感じがしています。
一昨日は、お節介でしたが、少しだけ良いことをしました。
でも、でも、でも問題の本質はここではありません。良いことなのに、中年男性が女子高生に声をかけると、援助交際など社会的タブーを思い出し思いとどまる人が多いであろうと言う事です。実は私もその壁に当たりましたが、乗り越えました。
そうぞうせいとは、そのようなタブー、あくまで善の為のタブーを打ち砕く事にあります。ここにくすぶっている火があるとします。火事を防ぐのに公衆の面前で臆面もなく達小便、女性はしゃがんで火を消すことができるか?
これが出来る人が、既成概念にとらわれずに真の創造性を発揮出来る人なのです。