「Maroon 5」の歌詞。すべての音は発音されていない。

若者に絶大な人気のあるロックバンドMaroon5。私も大好きです。私は英語の練習もかねてよくカラオケボックスに行き英語の歌を歌うことにしています。英語の歌は、抑揚がついていて、言葉だけの時より発音しやすい。また、音符に言葉を割り当てているため、息継ぎなどをまねすると英語のリズムを体得するのに役立ちます。そして、一番勉強になるのが聞き取りです。最近の英語の歌は一つの音節にたくさんの言葉を詰め込むため、単語の音を全部発音出来ない場合が多く、それでもしっかり英語として通じるように歌われています。これはネィティブ同士が話す場合と似ています。

実例で見てみましょう。下記はMaroon5の中でも有名な歌、「Harder to Breath」です。

歌詞の赤い時の所は発音していないか、本来の発音と違う音になっています。You tube を視聴して確かめて下さい。
How dare you say that my behavior is unacceptable
So condescending unnecessarily critical
I have the tendency of getting very physical
So watch your step cause if I do you‘ll need a miracle

You drain me dry and make me wonder why I’m even here
This double vision I was seeing is finally clear
You want to stay but you know very well I want you gone
Not fit to funkin’ tread the ground I’m walking on

When it gets cold outside and you got nobody to love
You‘ll understand what I mean when I say
There’s no way we’re gonna give up
And like a little girl cries in the face of a monster that lives in her dreams
Is there anyone out there cause it’s getting harder and harder to breathe
Is there anyone out there cause it’s getting harder and harder to breathe

What you are doing is screwing things up inside my head
You should know better you never listened to a word I said
Clutching your pillow and writhing in a naked sweat
Hoping somebody someday will do you like I did

When it gets cold outside and you got nobody to love
You’ll understand what I mean when I say
There’s no way we’re gonna give up
And like a little girl cries in the face of a monster that lives in her dreams
Is there anyone out there cause it’s getting harder and harder to breathe
Is there anyone out there cause it’s getting harder and harder to breathe

Does it kill
Does it burn
Is it painful to learn
That it’s me that has all the control
Does it thrill
Does it sting
When you feel what I bring
And you wish that you had me to hold

When it gets cold outside and you got nobody to love
You’ll understand what I mean when I say
There’s no way we’re gonna give up
And like a little girl cries in the face of a monster that lives in her dreams
Is there anyone out there cause it’s getting harder and harder to breathe
Is there anyone out there cause it’s getting harder and harder to breathe

さて、このような事は実は日本語でも無意識に行われています。日本人どおしなら音を多少省略しても、話している文面から落ちた音を補完して聞いているのです。私はかなり早口な方ですが、日本人の方から話した言葉を聞き返される事はまずありません。実際にはかなり音を省略しているはずですが、聞いている相手の頭の中に、その音節がインプットされているため、その音節を思い出させる音があれば無意識に連想出来るからです。

歌で言えば、私も大好きな桑田佳祐さんの音楽。決して聞き取り安い歌い方ではないですが、日本人なら理解出来るのはこのような事情です。

英語を聞くときに一つ一つの単語に注意を向けてしまうと、聞こえなかった音に耳を奪われ、全体の理解を妨げてしまいます。むしろ複数の単語の組み合わせである、連語を一つの音節としてとらえたら早口な英語でもきっと聞き取れるはずです。
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Q37.社長は、自分に自信がありますか?

「先ほど目標は映像化するといい」と申し上げました。その映像をどのくらい信じられるかが自分自身への自信の尺度になります。映像化は出来たが、どうも初めの第一歩が踏み出せない事がまま有ります。これでは、やる気がまず起こらず、結果自信など生まれるはずがない。

しかし自信はイマイチだけどとにかく着手してみる。そうすると、毎日目標に向かって試行錯誤するので、よっぽど無茶な(たとえば私がマラソンでロンドンオリンピックに選出され金メダルをもらうなど、)目標でなければ、毎日毎日日が経てば経つほど自信がついてきます。

はじめから自信のある人などいません。実行するというシステム過程で自信を深めて行くのです。

Q37.の答えはその意味では、自信を持っていても、持っていなくてもいい、と言うことになります。ただ目的は、しっかりビジュアル化し脳に定着させる。後は着手する事です。そして日々努力と改善を繰り返しながら自信を深めていく。これをシステム化して下さい。もしそれでも自信が持てなかったら、たとえば一ヶ月経った頃に、それまでの道のりを思い出してみる事です。そこには必ず自信につながる改善や工夫の轍が残っているはずです。

そして毎日毎日実施した工夫や改善、場合によっては後退を紙に書き残し、しばらくして眺めて見てください。目的地への確かな手応えを感じるはずです。

第37章のまとめ

自信はあっても、なくてもよい。ただ自信を持つように努力すること。それには、実行有るのみ。毎日の小さな積み重ねでも一定の期間を経て振り返って見ると大きく前進している事に気づき自信に繋がる。そのためにも日記もしくは進捗表を毎日付けよう。

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Q36.前章にある目標を具体的な行動計画としてシステム化し、はじめの一歩を踏み出していますか?行動計画は、最短距離、つまり直線になっていますか?

やる気とは何でしょうか?第8章でスターリンの例を出しました。シベリアに送られ、好きでもない仕事(穴掘り)ですら一度やり始めるとやる気を持ってしまうのが人間です。

この話を別の角度から考えてみます。登山家の野口健さんの体験です。野口さんのお話では、エベレストの山頂を目指した人の1割以上の人が死亡しているそうです。プリンストン大学の調査では、8人に1人が死亡するとのことなので、12.5%となります。いずれにしても非常に危険な賭です。

野口さんが最初にエベレスト登頂を成功させたのは、25歳の時で3回目の挑戦だったと言っています。2回目の挑戦の際、山頂まで残り200メートルのところまで来たそうです。実は、エベレストはこの200メートルが最も危険だそうです。そのとき雲行きがやや怪しくなりました。偶然一緒のところに居合わせたスイス隊は山頂目指して上り始めました。このまま行くべきか、引き返すべきか。野口さんの中ではこのまま山頂を目指すと死亡の確率が少なからず有ることは承知していました。しかし、応援してくれるスポンサー、日本のメディアの反響、自分自身の名誉、そして何より後200メートルのところまで来る課程の努力苦労。この今まで目標を持って苦労してきた事を自分の意志で放棄することは非常に難しい事です。

結局野口さんは、引き返す判断をしました。次のチャンスが有ると無理矢理自分を納得させたそうです。その後の情報によれば、あの野口さんを超えて山頂を目指したスイス隊9名は全員死亡したとのこと。彼らもリスクを知っていたでしょう。このことからも一旦目標を持って苦労し、それを途中で取りやめることの難しさを表しています。

これらの事より導かれるのは、人間は目標を持った時ではなく、実際アクションを取り始めてから本物のやる気が出てくる。ゴールに執着し始める。それを途中で断念するのが難しいほど執着を持つ。

私もFMラジオ局を苦労して買収し、再建を果たしました。2年目には、当初の目的であった、ラジオを使いインターネットでもうける、と言うビジネスモデルに着手するはずでした。つまり登山にたとえると7合目くらいまで来ていた。しかし前述の通り私の読みの甘さで最後までやり通せなかった。この時の私の気持ちは「人生を失った」思いでした。そしてこのことがきっかけとなり、すっかり体調を壊してしまいました。

そう、やる気を出すには、出来れば自分で決めたことを目標にまず第一歩を踏み出す事です。そうして頂上に近づけば近づくほどやる気が倍増してきます。

ただし、見込みが外れてうまくいかない事が判明したときには、引き返さなければならない。引き返さないと会社の場合致命傷を負いかねません。しかし、これはかのスイス隊の様に難しい。

本題に戻ると、目標は設定するだけでやる気は出ない。第一歩を踏み出して始めて本当のやる気がでると言うことです。そこまでをシステム化する。そして、一直線に行きたいと思うのが人情ですが、途中でクレバスがあったり難所を迂回したりとまっすぐには行けないのが現実です。迂回を繰り返しながらも、最終ゴールをイメージし少しでも頂上に近づく努力をする。これが、仕事における目標達成の実態ではないでしょうか?

第36章のまとめ

やる気はアクションを起こしてから湧き上がる。頂上に近づくとよりやる気がでる。ただし、途中で迂回をしたり危険を感じたら引き返す事。この引き返すことは、意外に難しい。

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Q35.社長は、会社の明確な将来像を頭の中に用意していますか?

自分に自信がないと企業経営は成り立たないことを申し上げました。リーダーにとってこの自信とは主に、会社の将来像を実現する事に対する自信です。

そもそも、将来像がなければ自信も生まれようが有りませんので、大を為すことは難しいです。

将来像の持ち方ですが、あまり遠くを見すぎずにせいぜい5年後を考える。大切なのは、それを映像で見る事です。人間の脳は現実の映像と想像上の映像を区別出来ないそうで、将来を見ることが出来れば達成を信じることが出来ます。

そして、もしその映像がディテールまで鮮明で具体的な場合、より達成の確率は多くなります。

私も会社を作った時から、東京証券取引所に行くシーンとか、自分のデスクに飾ってある上場の記念の立て、とかをイメージしていました。そして4年半後に実現したときは、既に確信していた事なので、驚かず上場の儀式を粛々とこなしました。

この映像の効果は100%です。つまり、100%自分を信じることが出来れば、100%実現化します。ただし、100%自分を信じる事が意外に難しい。毎日自己暗示を掛けるのが有効です。

このような事は、いろいろな本に書いてあります。前出のナポレオンヒルの「思考は現実化する」、ロンダバーンの「ザシークレット」、ジェームスアレンの「結果と原因の法則」、中村天風の「成功の実現」「積極的精神」など。きっと古代からある真実だと思います。聖書ですら「求めよ、さらば与えられん」と言っているのですから。(前回クイズの答え;揚げ豆腐=I’ll get off.、猫バック=Nickel back ニッケルで出来た25セント玉だけ返してと言う意味です。)

第35章のまとめ

「求めよ(映像で)さらば与えられん」は神の言葉。皆さん、信じましょう(映像で)。

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聞いたままを発音してみる。

ソシュール理論では意味だけではなく、発音も言語間に関連性は全くないことを学んできました。中学生が英語を習い始めるときついやってしまう、カタカナ発音は100害あって一利なしです。私の友人の奥様は、中学時代に教材テープで発音しているとおりにそっくり真似て発音してみたそうです。20をトォエニィと発音してみたそうです。ネイティブの発音にかなり近いですね。しかし、中学生だった彼女は先生や周りの発音と自分の発音が違うので、日本流にトゥエンティと発音し直したそうです。実は、英語の勉強は聞いたままを発音する。これはとっても大切な事です。カタカナに置き換えないで発音してみる。出来れば自分の発音を録音して聞いて自分で発音を直す事が重要です。いま彼女はネイティブの人と聞いたままの音で発音しめきめき上達しています。

このほかにも、例えば組織の話をするときによく使う、ヒエラルキーということば、英語にすると「早起き」になります。朝早く起きるのではなく、ハヤオキーと発音するのです。こう言わないとアメリカ人には伝わりません。タクシーに乗っていて、「揚げ豆腐」と言ったらタクシーが止まります。おりるとき、「猫バック」といえばチップを取って25セントをおつりとして返してくれます。さあ、なんと言ったか考えてみて、いや考えてはダメです。感じてみて下さい。クイズです。

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Q34.社長は、勉強家ですか?一年に何冊くらいのビジネス書をお読みですか?

本を習慣として読む人とそうでない人には数年で追いつけないほどの差が出ます。私がそれなりに成功出来たのも、本のおかげと断言出来ます。

「ビジョナリーカンパニー」はシステム経営ということを教えてくれました。起業の際、もしこの本に出会っていなかったらと思うと背筋が凍ります。「ビジョナリーカンパニー2」もすばらしい。1を読んだ人なら必ず読みたくなります。

カーネギーの「人を動かす」のおかげで、一人っ子でわがまま、友達も多くない私が、少なくとも仕事上では取引先と仲良くなれました。悩んだ時は彼の「道は開ける」を読みほっとしたのを思い出します。

「7つの習慣」は「人間としてどうあるべきか」の指針を与えてくれました。何度も読み返すべき本です。

バーバラミントの「書く技術・考える技術」は翻訳がイマイチなのですが、内容はすばらしく、トニープサンの「マインドマップ」と併せて読めば、自分で物を考える時、情報を整理するとき、第三者にプレゼンするときなど、情報の扱い方が格段に向上します。

マーケティングを学べた、ポーターの「競争の戦略」、コトラーの様々な著作、さらに競争のないビジネスを生み出す、W・チャン・キム、レネ・モボルニュの「ブルーオーシャン戦略」も見逃せません。

経理に関しては、「稲盛和夫の実学・経営と会計」日経出版文庫が必読書です。経理の神髄を学べるにとどまらず、会社経営の有るべき姿を教えられます。

財務の基本を教えてくれた、森生 明著 「MBAバリュエーション」日経BPと「MBAファイナンス」グロービズなどは、必須書と言っていいでしょう。

あと、少し専門的になりますが、監査法人とお話するための「監査小六法」これは読むと言うより、判断に迷った時に辞書を引くように調べるのに絶好の本です。

ドラッカーはすべておすすめですが、「ネクストソサエティ」は特におすすめです。今世界経済で起こりつつある変革が産業革命であり、そのスピードは前の産業革命時より数段速いのが実感出来ます。また、会社経営でこれから何が利益を生み出すのかを示してくれます。

自分に自信がないと企業経営は成り立ちません。ナポレオンヒルの「思考は現実化する」、ロンダバーンの「ザシークレット」、ジェームスアレンの「結果と原因の法則」、中村天風の「成功の実現」「積極的精神」など是非読んでください。書いてある事はポジティブシンキングについてですが、多くの人が同じ事を言っている事に驚きます。

これから起業する人には、マイケルEガーバーの「はじめの一歩を踏み出そう」が大変参考になります。職人のまま社長になると、どういう目に遭うかを具体的に示しています。

会社オーナーを目指す人は、ロバートキヨサキの「金持ち父さん、キャッシュフロークアドランド」がいいと思います。この本はサラリーマンを辞める勇気を与えてくれます。

もし私がこのような本と出会っていなければ・・・、もうコメントすら出来ません。

もしこれらに書いてある事を、本と言うガイドなしに自分の経験だけで得ようとすれば、寿命は最低でも500年は必要です。

第34章のまとめ

生きている間に何かを成し遂げたいなら、先人や他人に学ぶのが効率的。人生は短い。読書せよ。

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完治と思ってから3ヶ月間の過ごし方が重要。

完治したはずなの鬱を再発させてしまう人が散見されます。私の妻の友人もその1人です。私のウツが完治したなーと思ったのは2009年の11月頃です。その頃は翌年になったら早々に仕事を始めよう。自分でビジネスを起しても良いし、どこかやり甲斐のある会社に勤務してもいいなーとおもいました。あるきっかけである外資系の責任あるポジションをやらないかとのお誘いを受けまいsた。そのときは、以前のブログで書いた、人工甘味料による揺り戻しが来ていた頃だったので、結果双方とも見送ろうと言うことになりました。そのとき内心ほっとしたのを覚えています。そう、完治したナーと思っているのは、実は完治ではなくいわゆる寛解の状況で、傷でいえばかさぶたの状態です。ちょっと無理をすればまたすぐ傷口が開く。かさぶたの状態で月金のフル活動はややリスクがあると思います。その後私は自分でコンサルタントの仕事をゆっくりとやり始め体調が思わしくない時は休んだりしながら社会に復帰していきました。徐々にと言うところが肝心です。

休息していたところ、急に責任ある仕事に就くのはやはり精神的にも体力的にもきついはずです。出来れば3ヶ月ほどの調整期間が必要です。転職しないで、元の職場に戻る場合は、会社の了解を得て、最初は午前中だけとか週3-4日とか、慣らし運転の期間を設けるのが肝心と思います。

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東大に行くと英語がダメになる?

私の友人に東京大学を卒業したのに英語がさっぱりダメな人がいます。Aさんと呼びましょう。このAさんはいつも悔しがっています。自分は受験英語も含めて日本で指折なくらい英語を勉強しているけど、さっぱり英語が出来るようにならない。何度もトライしたが諦めた、そうです。私は、この時ハッと気がついた事があります。Aさんは東大に入るくらい受験英語を勉強していたはずである。その後も努力家の彼は英会話の勉強に精を出していたに違いない。しかし、受験英語は、日本語に意味を置き換える作業の連続で、もしかしたらこの受験勉強は英語習得に取ってマイナスではないか、と。ソシュール理論を考えれば考えるほどこの仮説は真実でしまも社会問題と言えるほど深刻な様な気がしてきました。そうこうしているうちにこの仮説が検証されるときが来ました。AさんとAさんの奥様が一緒にスカイプを使ったマンツーマンの英会話レッスンを始めたのです。そして、奥様の方がずっと上達が早い。奥様は、音楽をやっていたことも有り、ネイティブの発音をカタカナに置き換えないで、つまり日本語に置き換えないでそのまま記憶し、そのまま発音しているのです。これをみてAさんは、東大に入学することはもしかしたら英語学習にとってマイナスなのではないかと思い始めたのです。

彼は、いま受験英語をからだから抜くため、英語を聞いているとき日本語を思い浮かべられなくするために、他の事を考えるそうです。このような努力がAさんの英語力を上達させたなら、これは英語学習者にとって革命的な実験となります。Aさんは、ある程度英語が出来るようになったら英語学習に関する本を出すそうです。もともと英語が出来なかった東大卒のAさんの書いた本は売れること間違い無いと思います。

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Q33.社長は、すべての契約書を隅から隅まで読み込んでいますか?

私は、社長時代に契約書で2回ほど手痛い思いをしています。契約書をしっかり読み込んでおけば防げていたはずです。

一つめは、アメリカのセサミストリートの制作会社及びライツホルダーの「セサミワークショップ」が相手でした。テレビの放送権とセットでマーチャンダイジングなどオールライツを獲得しました。テレビ放送が終わった場合のマーチャンダイジングのロィヤルティ計算方法について契約書に曖昧な部分があり、結果日本サイドは予定外の支払いをしなければ成らなく成りました。交渉の大詰めまで私が中心人物だったので、責任は重いです。1億3千万円ほど損しました。

もう一つは、ラジオ局のM&Aの際にM&Aに関するフィナンシャルアドバイザー業務を委託した会社が相手でした。先方の依頼で契約書の終わりにある一文が追加されて入れ、結果報酬を2000万円ほど多く支払う羽目に成ってしまいました。

両方とも相手が外国人で契約書が英語で書かれていました。しかし、契約書の英語は実はわかりやすく、私レベルでも十分に理解出来ます。これらの時は、読み込みは十分とはいえなかったと反省しています。

話は変わりますが、友人などの借金の保証人に成り大金を失う芸能人がいます。彼らは、保証人の意味をしっかり理解していなかっただけでなく、そもそも契約とは何かを理解していなかったのでしょう。

経営者は交わされる契約書に可能であればすべて目を通すべきです。しかし件数が多い場合、なかなか身を入れてすべての契約書を読み込むのは難しい。そのような場合、顧問弁護士や社内の法務セクションで一回フィルターを掛け、例えば1000万円以上の契約に関しては社長と役員が目を通すなど、捺印までのプロセスをシステム化すべきです。私の会社ではサイボウズというスケジュール管理のASPサービスに付随している稟議決済機能を使いました。

第33条のまとめ

契約書にしっかり目を通さずに印を押たり、サインをしてはいけない。契約書を安易に考える会社はいつか痛い目を見る。

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Q32社長は、営業ができますか?

営業とは何でしょうか?靴の減る仕事、毎日でも通い続ける。営業は足で稼げ、などいろいろに言われています。私もそう思っていました。私の友人で和田創研代表の和田創さんのセミナーを聞くまでは。

このセミナーは目から鱗でした。高度成長時代は需要が供給を上回っていたので、このように足を運べばたまたまその商品をほしがっている会社に出会うかもしれない。つまり「確率の営業」、また「出会い頭の営業」が成り立った。しかし21世紀の成熟時代には、商品はコモディティ化し性能や価格では競争が出来なくなったとのことです。つまり需要が顕在化していた時代から、需要が潜在化する時代に我々はいると教えてくれました。このような時代に確率の営業や出会い頭の営業は効率が非常に悪くなった。

ではどのように営業するかと言えば、「顧客の問題課題を見つけ出し、それを解決するソリューションを考え提案する。提案の中に自社商品が組み込まれており、提案が採用されれば、自然に自社製品は売れる」と言うことです。営業のシステム化です。

私はテレビ局の営業部門に新設されたマーケティング部門にいたとき、社内での講演に来てもらいました。親会社の新聞社も和田さんを招聘し高い成果を上げたと聞いております。

高度成長期を経験し、それなりの実績を残している社長ほど、危険です。昔のやり方を押しつける。足で稼ぐ営業をさせ、システマチックな営業を評価しません。これでは、自社製品は売れないのです。

第32章のまとめ

昔風の足で稼ぐ営業の時代は終わった。これからは、顧客の課題や問題点を聞き出し、それを解決するソリューションを提案し、そのソリューションの中に自社製品を組み込み、ソリューションごと自社製品を販売する時代に突入している。

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ソシュール理論による外国語学習法

英語が全く駄目だった筆者が言語学者であるソシュールにヒントを得て生み出した2年でTOEIC900点をめざせる全く新しいアプローチの外国語取得方法を紹介します。

髪林孝司プロフィール

髪林孝司

髪林孝司:
システム経営コンサルタント
職歴:
株式会社リクルート
(住宅情報事業部)
株式会社テレビ東京
(経理部、営業部、国際営業部、編成部、マーケティング部、イ ンターネット部などを歴任)

2001年
テレビ東京ブロードバンド企画設立
代表取締役社長就任
(主要株主;テレビ東 京、NTT東日本、シャープ、NECインターチャネル、集英社、角川ホールディングス、 小学館プロダクション、DoCoMoドットコム、ボーダフォン)

2005年
同社東証マザーズ上場

2006年
インターエフエム買収
代表取締役社長就任(兼任)
11年連続赤字累損22億の会 社を1年で4000万弱の黒字会社にターンアラウンド

2008年6月
テレビ東京ブロードバンド取締役退任

趣味:
ロードバイク
中華料理(家族の食事は私が作っています)
タブラ(インドの打楽器)