Q57.あなたは思い立ったら吉日で即実行に移すタイプですか?
2010-08-20 (金)
なかなか着手出来ない人の中に完全主義者の人が多くいます。天の時、地の利、見方の士気などすべて揃わなければ開戦しないとの言い伝えがありますが、事ビジネスに限っては、早くやったもの勝ちです。
何故かと言えば、着手してから状況が変るからです。第16章で見たように「拙速」か「遅巧」か、とどちらが良いかと聞かれると、私は拙速をとります。立派な戦略を立てても、状況や相手の行動で状況はどんどん変わります。どのような展開に成るかはまさに、「わらしべ長者」か「人生万事塞翁が馬」のようなものと思います。多くの成功者はその成功の原因を「偶然が幸いした」といいます。しかし、この奥に隠されている真実は、多くの着手をしたから偶然にも出会えた、と言うことではないでしょうか?
プロイセンの将軍モルトケが100戦100勝だったのは組織論が良かっただけではありません。彼は、戦争に際して作戦を立てず、真っ白の心で臨んだそうです。もちろん彼の頭の内科には何十通りの作戦が入っていました。しかし、事前にどの作戦をとるかを決めずに、戦争現場に出向いた時に、天気、敵の様子、見方の様子などを見てどの作戦にするのか決めるそうです。彼は、戦争は戦う内に戦況が変わることをよく知っていだと思います。
私の本業インターネットの世界も今プログラム言語はruby on Railsというフレームワークが急速に伸びています。Rubyという言語を使ったこのフレームワークの特徴は、それまでタブーだった、開発しながら考える、つまり仕様を決るのに時間をかけないでいきなり開発に着手する。作りながらどんどん変えていくのです。状況の変化に対応する為には準備無しでいきなり本番に突入する事が大切です。
第57条のまとめ
準備はほどほどにしてとにかく着手し、いろいろ試すうちに成功の女神はやってくる。