上場企業の社長が鬱になりました

生活を正す

うつの急性期は寝ているに限る。エネルギーが枯渇し、体を守る為の自然反応がうつ発症である。しかし、回復期、慢性期、寛解後の再発予防期の休息には要注意だ。そんなに疲れていないのに、床にいて愚図愚図していると、ぐるぐる思考、取り越し苦労思考、不安思考が襲ってきて、実際には存在しない危険に対して恐怖を抱いたり、確率的に見て起こりえない障害を心配したりと、気分障害の症状を悪化させる。

そのような状況を防ぐには、多少無理をしてもやる事を作り、毎日を忙しくする事だ。ただし、その忙しくするやり方であるが、仕事一辺倒は良くない。仕事、家事、運動やレジャーなど日常と非日常をうまい具合に組み合わせ、忙しくしているのが良い。

非日常に関しては集中力を要求されるものがいい。しかも、体を動かすものが理想的だ。例えば、マラソンはロードバイク、水泳などの気分転換は薬以上に気分障害を緩和させる。

また、「生活を正す」のも重要。毎朝、決まった時間に起きて、日課を作り、こなしていく。出来れば、早寝早起きがいい。特に起きる時間を一定にするのが効果的だ。そして、朝起きたら日光を浴びる。

毎日を尽くして生きる。そうすると、不安が軽減されて、気分障害が確実に遠のいていく。おまけとして、仕事で成功できる。

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着手の力

気分が沈んでいるな、と感じたときは何かに着手してみると良い。皿洗い、洗濯、貯まっていた家計簿の整理など何でも良い。もちろん仕事でも良い。

着手してみると、沈んでいた気持ちはさておき目前に夢中になっている自分に気づく。気持ちの沈みが蚊帳の外となる。

ウツの回復期はこの着手力が効く。長引く軽いウツも着手力で完治を見通せるようになる。着手することが力仕事、筋肉を使い、脈拍を上げるものならなお良い。着手するは、タスクで無くとも良い。はや歩き、ジョギング、水泳などに着手すると本当に気が晴れる。

大切なのは、少しめんどうくさいなと思う事に繰り返し着手する事だ。訓練により体に染みこませ生活習慣とする。この習慣が「嫌なコトと思ってもやって見れば何とかなる」という精神態度を打ち立てる事になる。

ウツの急性期はもちろん休んで居て欲しい。寛解した後も、少し変だな?と感じたときはやはり休んで居て欲しい。でも、ボトムから少し回復してきたナー、と思えたときはこの着手力を思い出して欲しい。

しばらくすると、悩みに頓着しない自分を発見出来る。

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急な変調には原因がある。

うつが直っても再発する人がいる。でも再発までにはそれなりの経緯と時間がかかるらしい。最初の発症に時間がかかったように再発も時間がかかる。

急な気分の変調には何か原因があるというのが、筆者の経験だ。2年くらい前、うつは直ったはずなのに、どうも調子が悪い。原因が無いとは言えないが、どうも変だといろいろ考えてみた。気分が急変する前と後で何が違ったのか?考えているうちにある原因に行き当たった。それは、人工甘味料。当時体重増加を気にして、大量に使い始めていた。ネットで調べると・・・。興味のある方はご自分で調べてほしい。

今回先週くらいから変調を感じていた。そして、つい先ほど思い当たった。副腎皮質ホルモン。いわゆるステロイド剤を2月に入って使い始めていたのだ。昨年までは花粉症対処として、マスクと抗ヒスタミン剤を使用していたが、今年になって違う耳鼻科に行き、ステロイド剤を処方され、通常の使用量より多く使用していたのだ。使用を控えると、てきめんに抑うつ感が消えてきた。

人工甘味料やステロイド剤は筆者の例だが、一般的なアドバイスとしては、急に抑うつ状態や、焦燥感が出てきたなら、「症状が出る前と出た後での生活パターンの違い」を見つける事だ。私の場合は2度的中した。

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扁桃帯は朝襲ってくる。

hカルト宗教教団が怪しい教義で新人信者を洗脳する際には対象者を眠らせないで、意識が朦朧としたところに繰り返し繰り返し刷り込むそうだ。意識がハッキリしていれば「待てよ、この教義は矛盾しているではないか」と気がつくような不完全な教えでも眠たくて意識が朦朧としているときには受け入れてしまうらしい。うつ者の場合はあたかもこのカルト宗教の様に「悲観的考え」が毎朝毎朝、自分を襲ってくるから適わない。

うつの悪役の「扁桃帯」。恐怖を発露するこの古い脳は、昼間は飼い主とも言える「大脳皮質」に従っているが、飼い主が手を緩める朝、起きがけに襲ってくる。朝、ベッドでうとうとしているときは、頭つまり前頭葉が働いていない。しかし、古い脳である扁桃帯は活動している。「ああお金が無い」、とか「自分はダメな人間だ」、とか「きっと今度の仕事はうまく行かない」、と言った取り越し苦労的考えは、目覚めていて頭がはっきりしていれば、「いやいや結構稼いでいるじゃないか」、とか「自分は失敗もあるが成功もある」、とか「今度の仕事で心配な点は先輩に相談してみよう」とか前向きな思考で打ち消せる。しかし、朝の意識が朦朧としている時は打ち消せない。無防備なのだ。

そのようなときは、どうすればいいのか。朦朧としているときにに知能を使って悲観思考を打ち消すのは難しいが、単純なキーワードを繰り返し唱える事は出来るものだ。悲観的な考えが浮かべば、根拠レスでも「自分は天才だ」、とか「俺はすばらしい」、とか簡単なフレーズを繰り返し繰り返し唱える。自分を肯定する暗示をひたすら念仏の様に唱えるのだ。効果はテキメンだ。

もともと朦朧としているので、複数の事を同時に考えるのは難しい。一旦唱え始めると悲観思考が陰を潜める。そして、しばらく自己暗示を繰り返すと刷り込み効果で悲観思考がおきにくくなるから一石二鳥である。

うつ者は幼少期の環境が原因で自己否定的な傾向がある。この自己暗示作戦は自己否定的傾向を緩和し、自己肯定的な基礎を作る手助けにもなる。

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扁桃帯の暴走を大脳皮質で抑える

nou少し前、NHK特集で「ウツの最新治療」をテーマに良い番組が放送されていた。今、私の自宅にはテレビが無いので、念のため友人二人に録画をお願いして後日ブルーレイで放送を見た。この放送はウツを患っている人、ウツに問題意識を持っている人必見であると思った。

最新治療法とは、頭の右斜め前に機械を当てて電磁波の刺激で大脳皮質を刺激するというもの。本当に効くのかと疑問に思った頃、番組では司会者の筧利夫がCGを使って仕組を説明してくれた。この説明がウツを患っている人には是非聞いてもらいたい内容だった。

番組でウツは、扁桃帯の暴走によって起こると仮定している。扁桃帯は、原始脳と言われる脳幹にある。脳幹は本能に近いところを制御する。扁桃帯は主に恐怖を感じる機能を司り、原始の時代はちょっとした物音に敏感に恐怖を感じる事が生き残りの必須条件だったことから発達した。

たとえば猛獣の物音を聞いた我々の先祖は洞穴に身を隠す。しばらく息を潜ませる。そのうち猛獣はいなくなる。猛獣が去っていった事を悟るのはそんなに難しく無い。大脳皮質を使い少し頭を働かせるだけで危険が去ったことが分かった。

危険から身を守るため、扁桃帯で恐怖を感じる。その恐怖は危険が去った時に大脳皮質が「危険が去った」と分析して「恐怖心」を取り除き日常生活に戻る。二つの脳の部分が、「危険の察知」と「危険の取り除き」を司り、お互いに連絡を取り合いながら、脳のバランスを取っていた。

この連絡が途切れた状態、または大脳皮質の制御が弱まった状態がウツであると番組は分かりやすく解説していた。

古代人と違い現代人は、恐怖を感じる時間が長い。今度昇進できないかも知れないという恐怖は1年続く。リストラされるかも知れないという恐怖は何年も続く。また、現代人にとって例えばリストラの危険が迫ってるかどうかはライオンが迫っているかどうかほどハッキリしない。恐怖が実在しているかどうかグレーなのだ。

古代人に比べて現代人はいつも扁桃帯が興奮した状態になりやすい。それでも普通の人は大脳が論理的に「そのような恐怖を感じる必要はない」とバランスを取ってくれるが、悲観的な人は、扁桃帯が主導権を握ってしまい、ウツになる。

大脳皮質の活動が弱まった人でも訓練でその機能を強化でき、ウツ治療に効果を上げてきた。番組でも取り上げられた認知療法である。しかし、カウンセリング中心の認知療法だけでは効果が出ない患者に、冒頭で紹介した物理的な刺激を大脳に直接与える電磁療法が最近効果を上げていると報告されていた。

扁桃帯で感じた恐怖や不安、落ち込みを大脳皮質で制御するという構図。このことを理解するのが最も重要だ。何か不安を感じたときはその不安を客観視してみて、自分が感じている程に心配する必要があるかどうか論理的に吟味してみるのがよい。不安が軽減される。

扁桃帯が興奮しているところを大脳皮質がなだめているところをテレビのフリップを見るようにイメージすれば、自分の不安感を制御しやすくなる。

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筋肉と頭脳は連動している。

「健全な肉体に健全な精神は宿る」と昔から言います。精神というと「モラル」とか「道徳」をイメージします。私は、肉体と道徳は連動するとは限らないと思います。病気の人にも尊い精神は宿るはずです。しかし中年になり思うことは、「肉体とアイディアは連動する」と言うことです。体を鍛えると良いアイディアが湧いてくる。これは経験した人なら、そうそうと膝を叩いてくれるはずです。それとうつの回復期には絶好の治療になります。

私は、最近自転車に乗り始めました。雨の日以外は都内の移動は基本的に自転車。風と自然を感じながらペダルをこぐと気持ちが良いこと。体も引き締まって来た頃に思わぬ副産物に気がつきました。頭が良く回るのです。つぎつぎにアイディアが湧いてくる。仕事の生産性が上がりました。そういえば、Sコーヴィー博士の名著「7つの習慣」の7つめの習慣は「刃を研ぐ」でした。つまり肉体を鍛えておくこと。

最近「ノマド」ワーカー(遊牧民の様に喫茶店などで仕事をする人)という言葉がはやって来ています。実は私も、ノマドワーカーです。写真は私が良く行く地元の喫茶店です。ロードバイクのヘルメットとレッツノート、アイスコーヒーが私の三種の神器です。
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経営者の「うつ」

自殺者3万人の中に多くの会社経営者がいるはずです。会社経営者は経営に困ったとき、1.社内に相談相手がいない、2.従業員、取引先などへの責任がある、3.金銭的な負担を一身に背負っている、4.多忙を極め肉体的にも精神的にも疲れている、5.もともとまじめで自罰的な人が多い、など「うつ」を発病する要素が揃っています。人間は、どんなに苦しい状況でも体や精神が疲れていなければ「うつ」にはなりません。

会社経営者とは、行き詰まり感と疲労感が同時に襲ってくる立場なのです。私も上場企業の社長と放送局の社長を兼任していて疲れていました。また、親会社との間で経営に関する方針の食い違いがありここも悩みの種でした。行き詰まり感と疲労が同時に襲ってきたのです。

「うつ」になった時、自分では心の病気と気がつかなかった。朝布団から起き上がれない事が続き、肝臓でも患ったかと思っていました。幸いにも会社の部下が「うつ」を指摘してくれ、病院まで紹介してくれて回復に向かいましたが、あのまま無理を続け病院に行かすに治療を受けていなければ、自殺を思いとどまれたかどうかは、正直分かりません。

会社を経営している方で、疲労感が続く、夜眠れない、食欲が落ちた、何となく憂鬱だ、このような状態が2週間以上続くようであれば、程度の差こそあれ、うつを疑うべきと思います。そして、経営者の「うつ」は適切な治療を受けないと確実に悪化していくたちの悪い病気です。

医師の指導のもと適切な治療を受ければ多くの人が完治する「うつ」、身体の病気と同じく早期発見が決め手です。少しでも心当たりのある会社経営者は精神科の門を億すことなく叩いて下さい。

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適度な負荷が回復に弾みを付ける。

三寒四温的な直り方をする鬱。回復期の前半は無理をしない事が重要です。そのうち、睡眠障害が無くなる。気分の落ち込みが月に2,3回まで減る。日中の気分変動が無い。自罰性が姿を消し自己肯定的になるなど安定してくるはずです。その際、実はある程度精神的、神経的負担、例えば仕事や勉強、スポーツなどで自分に負荷をかけた方がより完治に近づくことが分かっています。体の病気もある程度回復した後は歩く、軽い運動をする普通食を食べる、など体に負担をかけた方が日常への復帰が早くなると同じ理屈です。もちろん、まだ完治はしていないので無理は禁物です。仕事は一日8時間まで、週に2日は完全に休むなど制限を設けることは忘れてはいけません。

鬱の場合、この精神的な負荷とさらに軽い運動など肉体的負荷がバランスよくかかった時に最もスムーズに回復していきます。筆者もあらためて最近、負荷をかけて回復したのだと実感します。回復期の後半、自分への負荷を調整しながら完治を目指して下さい。

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完治と思ってから3ヶ月間の過ごし方が重要。

完治したはずなの鬱を再発させてしまう人が散見されます。私の妻の友人もその1人です。私のウツが完治したなーと思ったのは2009年の11月頃です。その頃は翌年になったら早々に仕事を始めよう。自分でビジネスを起しても良いし、どこかやり甲斐のある会社に勤務してもいいなーとおもいました。あるきっかけである外資系の責任あるポジションをやらないかとのお誘いを受けまいsた。そのときは、以前のブログで書いた、人工甘味料による揺り戻しが来ていた頃だったので、結果双方とも見送ろうと言うことになりました。そのとき内心ほっとしたのを覚えています。そう、完治したナーと思っているのは、実は完治ではなくいわゆる寛解の状況で、傷でいえばかさぶたの状態です。ちょっと無理をすればまたすぐ傷口が開く。かさぶたの状態で月金のフル活動はややリスクがあると思います。その後私は自分でコンサルタントの仕事をゆっくりとやり始め体調が思わしくない時は休んだりしながら社会に復帰していきました。徐々にと言うところが肝心です。

休息していたところ、急に責任ある仕事に就くのはやはり精神的にも体力的にもきついはずです。出来れば3ヶ月ほどの調整期間が必要です。転職しないで、元の職場に戻る場合は、会社の了解を得て、最初は午前中だけとか週3-4日とか、慣らし運転の期間を設けるのが肝心と思います。

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ウツの揺り戻し。原因はなんと人工甘味料。

私のウツは、当初の予想とは違い時間はかかったもの比較的順調に回復してきました。もう十分直ったと思ってから2ヶ月程経った時、あたかもウツが再発したのではないかと思わせる程の揺り戻しがありました。久々に、布団に横たわってしまいまいました。よくウツの本には、良くなったても揺り戻しがあると書いてあったので、一度は受け入れました。しかし、どうもおかしい。原因となるような事が見あたらないのです。

仕事で無理をしたわけでもない、何か悩みがあるわけでもない。そこで体調が悪くなる前と後で生活の変化を考えてみました。じっくり考えると、一つ思い当たることがありました。それは、味の素が発売している、人工甘味料のパルスィートです。これは、アスパルテームという物質で、インターネットで調べると、大量にとるとセロトニンが減少すると記述がありました。これが原因だったのです。私は、ダイエットの為にと料理に入れたり、コーヒーに入れたりとしていました。それほど大量に飲んだわけでは無いですが、生活の唯一の変化でしたので、インターネットで調べてどんぴしゃりで驚いた次第です。このような食品が普通に売られていることはウツの人にとって本当に怖いと思いました。

アスパルテームは、ダイエットコーク、発泡酒など多くの減糖飲料にも少なからず含まれています。発泡酒の販売高とウツによる自殺者の数に相関関係があると研究している人もいます。また、薬の認可の課程も不透明なようです。興味のある方はネットで調べて見てください。

一般の人には、問題が無くともウツを経験した人は敏感に反応するようで、あの苦しみがまた襲って来ると思うと怖いです。あー気がついて良かった・・・と心から思います。

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ソシュール理論による外国語学習法

英語が全く駄目だった筆者が言語学者であるソシュールにヒントを得て生み出した2年でTOEIC900点をめざせる全く新しいアプローチの外国語取得方法を紹介します。

髪林孝司プロフィール

髪林孝司

髪林孝司:
システム経営コンサルタント
職歴:
株式会社リクルート
(住宅情報事業部)
株式会社テレビ東京
(経理部、営業部、国際営業部、編成部、マーケティング部、イ ンターネット部などを歴任)

2001年
テレビ東京ブロードバンド企画設立
代表取締役社長就任
(主要株主;テレビ東 京、NTT東日本、シャープ、NECインターチャネル、集英社、角川ホールディングス、 小学館プロダクション、DoCoMoドットコム、ボーダフォン)

2005年
同社東証マザーズ上場

2006年
インターエフエム買収
代表取締役社長就任(兼任)
11年連続赤字累損22億の会 社を1年で4000万弱の黒字会社にターンアラウンド

2008年6月
テレビ東京ブロードバンド取締役退任

略歴:
札幌生まれ
趣味:
ロードバイク
中華料理(家族の食事は私が作っています)
タブラ(インドの打楽器)