Q51.あなたは、順法精神とフェアネスに関しどういう見解をお持ちですか?
2010-07-03 (土)
政治家でも経済人でも反則すれすれのところで戦っている人は長続きしません。村上ファンドの村上さん、ライブドアの堀江さん、田中角栄、私が尊敬するリクルート創業者江副さん、エンロン、MCIワールドコム、山一証券、カネボウ、日興證券、雪印、中央青山監査法人、などきりがありません。堀江さんは無罪かもしれない。しかし、反則と思われそうな事をしたのは事実で、冤罪の可能性もあるが、少なくとも起訴されてしまった。この時で実質的にはアウト。誤解を受けない経営の方が効率はいいです。
これに対して、松下幸之助、本田宗一郎、稲盛和夫さん、井深大、森田昭夫、土光敏光、後藤田正晴、フォレンバフェットさん、などは疑われる心配が無い。ルールを守るというお墨付きを人々からもらうために努力してきた人たちです。いまの時代ほど企業経営に透明性を求められる時代はありません。やましいことをしてもすぐにばれるのです。こんな時ほど、遵法精神を持つ方が効率的です。
順法精神は誠実さと近い関係にあり、このことは人から尊敬されるかどうかの分かれ目です。尊敬されなければ人を動かすのにエネルギーを使い、言うとおりにしてくれたとしても、心から納得していない場合、行動に情熱が伴わないものです。
フェアプレイとは、ルールを守りフェアに戦う事です。いつも思い出すのは、オリンピックの山下選手が足を痛めた時の決勝戦です。相手は決してけがをしていた足をねらわなかった。そこを狙って勝っても誰からも尊敬されず、もらう金メダルに価値は無いと分かって居たからと思います。私はよくこの試合の事を思い出しますが、それはこのフェアな相手を思い出すからです。