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Q50.あなたは仕事には、効率を求める方ですか?

私も仕事には効率性が大切だと思っていました。目的まで一直線に最短距離を行けばいいと考えていました。しかし実際に会社を経営して見るといろいろな事が起こります。あの事さえ無ければ計画通りだったのにとか、株式市場がもっと活気づいていれば資金が調達出来たのにとか、大株主がもっと柔軟だったらやり遂げられたのにとかです。

しばらく社長をしていて分かった事は「世の中先は分からない」と言うことです。先の分からない事に対して、自分たちに都合のいい計画を立てても余り意味はない。よく大企業では長期計画と称して、3カ年、5カ年などの計画を立てます。このような計画がうまくいかない事はソビエト連邦の崩壊を見ても明らかです。

また、計画を立てることの問題点は、将来を考えることにあります。前章でも触れましたが、人間は将来を悲観的に見る傾向が有ります。私の好きな歌手のマドンナはラリーキングライブに出演した際、「マスコミはセンセセーショナリスト。批判的、悲観的なニュースいしか話題にしない。私はテレビも新聞も見ない。」と言っていました。実は私も同意見です。私はテレビ局で働いていたので、この仕組みがよく分かります。この本を書いている現在、日本のマスコミは新型インフルエンザの話題で、異常なほど過熱していますが、私はこのインフルエンザによる死者は日本ではそんなに多くないと楽観しています。

将来は不確定で多くは悲観的に見られがちです。私がビジネスに成功出来たのも、会社設立時にこれと言った計画を持っておらず将来をあまり考えていなかったので悲観的に成らずに済んだ。また目的まではジグザグで(私はよくロッククライミングにたとえます。登る線がジグザグで不連続。その場に行ってみなければ分からない)14章で見たように、一見無駄に見える多くのトライが必要と気づいたからです。

第50章のまとめ

長期計画は余り意味がない。将来はその場に行ってみなければ分からない。目標までの道のりは概して直線的ではなくジグザグである。

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ソシュール理論による外国語学習法

英語が全く駄目だった筆者が言語学者であるソシュールにヒントを得て生み出した2年でTOEIC900点をめざせる全く新しいアプローチの外国語取得方法を紹介します。

髪林孝司プロフィール

髪林孝司

髪林孝司:
システム経営コンサルタント
職歴:
株式会社リクルート
(住宅情報事業部)
株式会社テレビ東京
(経理部、営業部、国際営業部、編成部、マーケティング部、イ ンターネット部などを歴任)

2001年
テレビ東京ブロードバンド企画設立
代表取締役社長就任
(主要株主;テレビ東 京、NTT東日本、シャープ、NECインターチャネル、集英社、角川ホールディングス、 小学館プロダクション、DoCoMoドットコム、ボーダフォン)

2005年
同社東証マザーズ上場

2006年
インターエフエム買収
代表取締役社長就任(兼任)
11年連続赤字累損22億の会 社を1年で4000万弱の黒字会社にターンアラウンド

2008年6月
テレビ東京ブロードバンド取締役退任

趣味:
ロードバイク
中華料理(家族の食事は私が作っています)
タブラ(インドの打楽器)