Q27.社長は、間違いを直に受け止め、反省することができますか?
2010-03-20 (土)
26章でマネックスの松本大さんの言葉を借りて、「どんなに判断力のある人も、打率はせいぜい6~7割」残りは自分一人だと間違うと言うことを見てきました。
さて、周りに優秀な人が集まり、リーダーが自分の間違いに気づいたとします。実はここからが大切なところです。対応の仕方にいくつかの選択肢が有ります。
① 自分が正しいと意固地になる
② 自分も最初からそう考えていたと話しをすり替える
③ 自分の間違いに触れずに話を先に進める
④ なるほど、と一言言って話しを先に進める
⑤ 自分が間違っていたことを素直に認め、話を先に進める
⑥ 自分が間違っていた事を指摘してくれた人に感謝し、皆の前でお礼を言う
⑦ 経営陣へアドバイス、批判(攻撃的なものも含め)、直言を会社として推奨し報償制度を作る。
⑧ 相手の間違いに感情を交えずアドバイス出来る社風を作る
⑨ 自分の考えに対し、常に第三者の意見を傾聴し、自分の考えを微調整する社風、習慣を会社全体が身につける
打率を100%に限りなく近づけるのには、意見修正の仕掛けを制度化し、社風にまで昇華させることが重要です。いわゆる「風通しのいい会社」になります。そのためには、リーダーは率先して他に意見を求め、自分を改める習慣を身につける事が大切です。
私は、ラジオ局の再建をかなりハードに行いました。当時の仲間とたまに飲む事が有りますが、彼らから私が一つだけ褒められるのは、「昨日まであんなに主張していたのに、A君の意見を聞いたら、恥も外聞もなくコロッ意見が変わってしまった」と言う点です。
第27章のまとめ
自分の意見を修正するための仕組みを社内に構築せよ。裸の王様の打率はせいぜい6~7割で、これでは会社が持たない。