Q20.社員が目標を達成した場合、それを公にして称賛するシステムが会社にありますか?
2010-03-07 (日)
マズローの人間の欲求の五段階説をご存じの方も多いと思います。
① 生理的欲求
② 安全の欲求
③ 所属と愛の欲求
④ 承認の欲求
⑤ 自己実現の欲求
この中の③所属と愛の欲求つまり、家庭や会社を持つことが満たされると、④の周りからの承認の欲求が表に出てくるのです。お金はどちらかと言えば、②の安全に必要な欲求で基本的なレベルが満たされると人は満足します。
法外なお金をもらうより、家族や会社、社会で認められたいと人間思うもので自然な欲求です。私も、つい最近までこの欲求に動かされていたと認めざるを得ません。
何も、映画スターになったり、小説家になったり、大企業の社長になったりしなくても、何かを達成した人を周りが賞賛する仕掛けがあれば、④の承認の欲求は満たされます。ベーシックなところで満たされるというのが重要です。
しかし、このベーシックなレベルで、承認の欲求が満たされる事は意外に少ない。日本の会社を見渡すと難しいといえます。仕事はできて当たり前、ミスの時にはしかられるけど、うまくやり遂げてもオフィシャルにほめられない。このような環境では人間リスクを冒せなくなります。いかにミスを最小限に抑えそつなく毎日を送るかが唯一のオフィシャルな賞賛の表出である、昇進、肩書きに結びつくのです。
リクルートでの経験です。ある営業マンが目標を達成下とします。まず、社員全員が聞く館内放送が「○○チームの●●さん、目標達成おめでとうございます。」と放送されます。その営業マンの机の上には、祝い●●さん、○○おめでとう、と垂れ幕が飾られ、本人ばかりか、周りの人間にも金一封が配られます。その人が営業から帰ってくるとエレベーターを降りた瞬間に同僚が待ち受けていて拍手がわき起こります。さらに4半期に一回正式な舞台で表彰されます。このようなシステムを経て社員は皆、自信を深めて行きました。自信がさらに受注を増やし、また賞賛される好循環になります。
このような事がシステム化され、そのシステムを設計、実施するための専門部署さえありました。
また賞賛のもう一つの側面、それは賞賛されたときに自分自身で自分の成長を感じ取ることが出来る、これは自分を評価すると言うことです。この事が自分自身に与える満足感は非常に大きい。
マズローの④承認の欲求は社会人にとっては、それほど強いものなのです。






