Q2.貴方の会社には、社是もしくは社訓のようなものはありますか?
2009-07-02 (木)
私の起業した会社は発足一ヶ月で社是を作りました。素案は私が考え、皆で話し合い決めました。次のようなものです。
FAN & FUN(仕事のゲーム化)
Customer or Boss(お客様と上司、どちらの言うことを聞くのか?)
Try and Error(日常の小さな改善運動)
Sincerity and Fairness(誠実、ファアプレイ、法令遵守)
Employee or Owner(オーナーマインドによる意志決定)
の5つです。
京セラの社是は「全社員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること」です。グーグルの社是はto organize the world’s information and make it universally accessible and useful. 翻訳すると、「世界中の情報を整理し、世界中誰でもアクセスでき、誰でも便利に使えるようにすること」となります。シュミットCEOは、このようなサービスを無償で提供することにより、「世界中の所得による情報格差を無くしたい」、と言っていました。リクルートの社是(江副さんの時代)は「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」です。とらばーゆ、住宅情報、カーセンサー、ホットペッパーなどはすべて社員からのアイディアです。
社是社訓の大切さが解る私のバイブル「ビジョナリーカンパニー」
社是とは少し違いますが、広告会社の電通に有名な「鬼の十則」というのがあります。行動規範と言えるでしょう。
① 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない
② 仕事とは先手先手と働き掛けていく事で受け身でやる物ではない
③ 大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
④ 難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
⑤ 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。
⑥ 周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。
⑦ 計画を持て、長期の計画を持っていれば忍耐と工夫とそして正しい努力と希望が生まれる
⑧ 自信を持て、自信がないから君の仕事に迫力も粘りも厚味もない
⑨ 頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。
⑩ 摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。
活力ある会社は皆このような社是を持っていて、決してお飾りではなく、社員はそれを熱心に信じています。なぜ社是社訓が好業績に貢献するのでしょうか?
それは様々な人間の集まりである会社皆が同じ方向を見、うまくいっているかどうかを検証し、議論の際も同じ目線で語り合うことがで得きる。社是社訓無しに、社員をまとめるにはマニュアルで縛るしかありません。マニュアルに縛られ、管理されて受動的に働く集団と、目標はハッキリしているが、プロセスは自由に能動的に働く集団とが競争した場合どちらに勝算があるか、21世紀に入り結果が出始めています。
第2章のまとめ
「会社に行動規範があって初めて社員は自由に働く事が出来る。社員は仕事にやりがいを持ち、能動的に働く事が出来る」