Q1.社員は仕事を楽しんでいますか?
2009-06-28 (日)
成功している社長や管理職の下で働く社員は必ず仕事を楽しんでいます。楽しみながらも仕事に熱中しているはずです。それは、あたかも仕事という名の冒険のようでいつも胸がワクワクしています。
貴方が社長だとして、成功しているリーダーは特別な人で、カリスマ性があり、自分には真似できないとお考えの方は多いと思います。また成功しているリーダーには人徳があり、人格というものはすぐには磨けないとお悩みの方も多いと思います。
実は、仕事を楽しんでいる社員が頂くリーダーは決してカリスマ性があるとは限りません。また人物が高潔であるともかぎりません。私は大学在籍中にリクルートという会社で働いていましたが、ここの社員は大いに仕事を楽しんでいました。しかし、当時の社長で創業者の江副さんは、決してカリスマ的ではなく、むしろ口下手な印象でした。また人格もあの事件を起こしてしまったように、どちらかといえば高潔というよりは野心家という印象でした。
では、何故リクルートの社員は仕事を楽しむことができるのでしょうか?しかもあのような好業績(2009年初頭直近の公表数字で売上5000億に対し、利益1300億、利益率26%)を上げることができるのでしょうか?
それは江副さんが人格やカリスマ性よりももっと大切な経営者としての仕事をしていたからです。それは、会社の中にやり甲斐や面白さが生まれ出るシステムを作り込んだのです。そのことは、京セラ創業者の稲盛さん、ソフトバンクの孫さん、海外ではグーグルのシュミットCEO、名前は知りませんが、3Mの創業者なども同じように行っていたはずです。江副さんは「口下手だからこそ、あのようなシステムを会社に作り込むことが必要だった」と言っています。
このようなシステムが社内に浸透し初める、働く社員の顔つきが変わってきます。
私は、会社業績アップも大切と思いますが、このシステムを使う経験の中で一番価値あるものは、社員1人1人のビジネスマンとしてのスキルアップ、社会人としてのレベルアップ、そして人間としての魅力アップにあると思います。何故なら、システムをコンパスに自分で考え、自分で行動し、結果を自分の責任として受け止める経験が出来るからです。
第1章のまとめ
「仕事を楽しませるシステムを持っている会社の従業員は仕事を楽しむ。楽しんで仕事をしている従業員を持つ会社は必ず繁栄する。またその従業員は人間として成長していく」