Q46.苦境に陥った時、どう考えますか?
2010-06-20 (日)
前章をお読みになった方ならもう答えはご存じのはずです。そうです。苦境とは、あなたにとって最高の出来事なのです。これに気づくか気づかないかだけです。
苦境の時は、起きたことに対する「意味付け」が大切です。「このことは自分にとっていったい何のために起こったのか?」のかを考えることです。考えれば必ず意味は見つかります。その意味する所へ迷い無く走り始めるのです。
もし意味を見つけて、それに向かって行けば、後になって必ず、「やはりそうだったのかと」納得されるはずです。
もし意味づけを行わずに、ただただ路頭に迷っていたなら、せっかくの学びチャンスを失うばかりが、状況がより悪くなり(つまりもっと強く意味づけを考えさせるための天の采配)、乗り越えるハードルは高くなります。
あのトヨタは下請け工場に値下げを要求する時に5%とか10%とかではなく30%を要求するそうです。5%や10%なら既存のやり方で何とかなるかもしれませんが30%を要求すると、既存のやり方を一から見直しイノベーションを行わなければならなくなります。
これを下請けの方から見ると、30%もの値下げは一見、苦境に見えます。しかし視点を、「そこをくぐり抜ける為には、イノベーションを起こすしかない。値下げ要求は実はイノベーションのチャンスである」と見ると意味づけがはっきりします。こうしてトヨタの下請け会社は世界で最も競争力のある起業集団に磨き上げら、トヨタ以外とも取引をして、世界的に活躍しているのです。