Q41.会社業績において、「従業員のやる気」の占める割合は何割くらいとお考えですか?
2010-06-09 (水)
これはずばり100%です。私が起業した会社の人事部の名称を「モチベーションデザイン部」にしました。それが重要だからです。
「やる気」は次の3つの成功の条件に火を付けるガソリンです。
① 着手をためらわない事、
② 改善を繰り返しながらやり続ける事、
③ 出来るまであきらめいこと
この中でも、一番大切な事は、着手することです。着手とはゴール(成功)へのたった一つしかない入り口です。構想はすばらしいのになかなか着手しない人がいます。いろいろといいわけをしてなかなか着手しない。着手しない理由など一万通り有ります。明らかなガソリン不足です。
皿洗いを例にとると、誰でも食後の皿洗いはおっくうに感じるものです。しかし、一旦皿洗いを始めると、流れる水の感覚、シャボンの色、きれいになっていくお皿達。決して苦痛でなく、おもしろささえ感じてしまうのは、私だけでしょうか?しかし一方で、皿洗いに着手出来ない人もいるのです。
継続性に関しては、34章で触れましたが、着手して努力を続ける内にますますやる気が出て来ると言うことを復習しておきましょう。
そして、ゴール(成功)への黄金の切符は「出来るまであきらめないこと」です。あきらめるのは、自分ですので、自分さえあきらめなければ失敗したことにはならない。あのエジソンも電球の実験に900回以上失敗してもあきらめず、とうとう白熱灯を発明してしまった。入り口は一つですが無数の出口を試していく、というのがあきらめないと言うことです。
さて、次の人は誰でしょうか?ふつうに見れば単なる敗北者です。
- 21歳 事業失敗
- 22歳 選挙落選
- 24歳 事業失敗
- 26歳 恋人死亡
- 27歳 ノイローゼ
- 34歳 下院議員落選
- 36歳 下院議員落選
- 45歳 上院議員落選
- 47歳 副大統領なりそこなう
- 49歳 上院議員落選
- 52歳 ?
歴代の大統領の中でも燦然と輝く人、第16代アメリカ合衆国大統領、名前をエブラハムリンカーンと言います。彼は、着手も早く(21歳で事業を興している)着手し、継続して挑戦し、決してあきらめなかったのです。
あきらめないと言うことは、手を替え、品を換え、やり続けることです。日本電産の創業者永守重信さんの言葉で「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」と言うのがあります。この3つの言葉にすべてが語り尽くされています。ガソリンの豊富な人、つまり「やる気」のある人なら出来るはずです。
私も会社を作り、あきらめずがんばって来ました。あきらめないと、おもしろいことに偶然助けてくれる人が現れたり、課題が思わぬ方向から解決されたりします。そういうことを私は何度も経験しました。このことをセレンデピティとシンクロにティといって目標に向かいがんばる人に必ず訪れます。