ソシュール理論による外国語取得法

言葉が先で、事物は言葉により定義される

前回の答えは「言葉が先」です。元々世界は混沌とシームレスもしくは、微分的に細かく原子核まで分けて考える事も可能です。オルダスハッスクレーの有名な著作に「知覚の扉」があります。彼がある種のドラックにより、宗教で言うところの悟りを開いた状態になったとき、5感の数が増えていき20感、50感、100感となっていきました。そしてドラックから覚めたときに気がついたのは、人間の5感は事物や情報を感じ取る為のものではなく、むしろ事物や情報を5感に閉じこめ、制限するためのもの、と言うことでした。

例えば海を美しく泳ぐオウムガイは触覚、嗅覚、味覚の3感です。オウムガイは人間の持つ視覚、聴覚を持ち合わせていません。3感に制約されて生きています。でも、彼らはたぶん自分の3感がすべてと思っていて、世の中に他の感覚があるとは想像もしていないと思います。人間の5感も同じことなのです。

地球全体を一個と見ることも、分子、原子レベルまで区分けすることも、「認識」という意味では、根本的に同じです。

しかし、どのような言語を使っている人間も、おおよそ2万語を操り、事物を区別しているようなので、人間の言葉による認識は、分子レベルより大きくと地球レベルより小さい中の中間地点のどこかと言うことになります。

本題に戻りますが、「事物を区分けしているのは、言葉であり言葉の数だけ区分け(=つまり認識できる事物)があるというのが、ソシュールさんの発見の真骨頂です。

北極圏のイヌイット族にはオオカミと犬を区分けする言葉がありません。言葉が同じなので、事物である犬とオオカミも同じものと考えられています。

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ソシュール理論による外国語学習法

英語が全く駄目だった筆者が言語学者であるソシュールにヒントを得て生み出した2年でTOEIC900点をめざせる全く新しいアプローチの外国語取得方法を紹介します。

髪林孝司プロフィール

髪林孝司

髪林孝司:
システム経営コンサルタント
職歴:
株式会社リクルート
(住宅情報事業部)
株式会社テレビ東京
(経理部、営業部、国際営業部、編成部、マーケティング部、イ ンターネット部などを歴任)

2001年
テレビ東京ブロードバンド企画設立
代表取締役社長就任
(主要株主;テレビ東 京、NTT東日本、シャープ、NECインターチャネル、集英社、角川ホールディングス、 小学館プロダクション、DoCoMoドットコム、ボーダフォン)

2005年
同社東証マザーズ上場

2006年
インターエフエム買収
代表取締役社長就任(兼任)
11年連続赤字累損22億の会 社を1年で4000万弱の黒字会社にターンアラウンド

2008年6月
テレビ東京ブロードバンド取締役退任

趣味:
ロードバイク
中華料理(家族の食事は私が作っています)
タブラ(インドの打楽器)