日本語のお湯と英語のお湯は言葉が違う。
2009-07-05 (日)
今日は、先ず初めに水とお湯の話をします。下示の写真を見てください。「左側の中身は何だと思いますか?」と問われると、「お湯です」と日本人ならほとんどの人が答えるに違いありません。
英語圏に住む人に聞くと(念のためone word で答えるとすると)100パーセントの人がwater、と答えます。英語圏の人にはお湯という概念が無く、日本語で言うところのお湯はあくまで水が熱くなったものであり、つまりあくまで水でそれの熱いバージョンに過ぎないのです。
これは日本語で生温い場合の呼び名を聞くとほとんどの人がそれでも「お湯」と答えるのに対し、やはりアメリカ人などは、water以外の何者でも無いと思います。
それでは、日本人に「木の家」と聞くと何をイメージするでしょうか?私なら古くからある木造住宅や、古民家、宮大工の作ったお寺などを思い浮かべます。ではアメリカ人に同じような言葉「Tree House」と聞くとどのような建物をイメージするでしょうか?これは日本人にはやや意外なのですが、下の写真の様な家を思い浮かべます。日本人にとって考えもしない家ですよね。
日本人のイメージする木造住宅にあたる英語は「Wooden House」となります。材質としての木はTreeとは言わずにWoodと言います。これの動詞で受動態形のWoodenを使うことにより、「材質としての木で作られた家」となるわけです。
なぜこのような事が起こるのか、その秘密は次回ご説明いたします。お楽しみに。