構造主義の元祖ソシュールさんてどんな人?
2009-07-01 (水)
本題に入る前に、先ずソシュールさんについてお話させてください。ソシュールさんは1857年にスイスに生まれました。1880年ライプツィヒ大学文学部卒業。1891年レジョン・ドヌール勲章受賞。同年スイスに戻り、ジュネーブ大学教授。サンスクリット語、ゲルマン諸語、言語地理、俚言研究(方言研究)などを研究します。この頃から後の一般言語学講義の元となる草稿を記しはじめていたようです。
- 1907年、一般言語学の初講義をジュネーブ大学で、開講。
- 1908年~1909年、ジュネーブ大学で一般言語学の2回目の講義。
- 1909年~1910年、ジュネーブ大学で一般言語学の3回目の講義。
- 1912年病気の為、療養生活に入る。1913年2月死去。
従って、彼自身の著書はありませんが、ソシュールさんの死後、講義を受けていた学生達のノートを元に同僚学者が「一般言語学講義」を公刊します。これにより、後にかれは「近代言語学の祖」と呼ばれるようになります。また、「記号論」にも大きな影響を与えました。後の「構造主義」はソシュールさんを契機にしています。