経営者のうつ
2009-06-24 (水)
自殺者3万人の時代、「うつ」は10年連続で原因の第一位です。自殺まで追い込まれるのは、リストラにあった従業員より、経営に行き詰まった中小企業の経営者に多いことは新聞などを見ても感じ取れます。そういう私も会社上場後に社長でありながら「うつ」と診断されました。しかし今、私は近い将来に、完治すると確信を深めています。
精神科医によるうつの本をずいぶん読みました。医学的な知識は治療の方針などを理解するのに大変役に立ちました。しかし病気の説明だけでは共感を感じにくいもの事実です。実際にうつになり、うつのつらさを経験した人が書いた本は、感情的に共感でき、私の心を軽くしてくれました。特に私が救われたと思えた本は2冊。一つめは脚本家の一色伸幸さんの書いた「うつから帰ってきました」です。これは家族の方に読んでいただいてもすばらしい本です。そしてさすが一色さん、読んでいて面白い。もう一つは今話題の「ツレうつ」です。
実際にうつを患った人が書いた自叙伝的なものは、いまうつに苦しむ人にとって一筋の光となると思います。少なくとも私はそうでした。私は、上場経営者でありながらうつを経験した人です。自殺に至るケースが少なくない経営者のうつに対して、私の経験を申し上げる事により、少しでもお役に立てることが出来れば、幸いです。週一回の更新です。