犬の本能と人間の本能
2009-07-19 (日)
写真のHanaを見てください。これは彼女が妻の布団の上で寝る前にたまに見せる穴掘りの姿です。柔らかい布団の上で、穴掘りをしている様に、「シュシュシュ」と音をたて前足で穴を掘ります。布団ですのでもちろん穴は掘れません。代替行為です。
実は、人間にも本能に基づく代替行為が結構あります。無意識に仲間と連帯する、先々を心配する、飢餓にそなえ現代人にはそんなに必要ない炭水化物や油分を多く取り、太る。SEXに関する様々な代替行為などです。
人間には言語があり、知的にものをかんがえることが出来ます。その知性で考えて明らかに必要ない、例えば、飢餓に備え栄養を多くとり太るなどは、本能に根ざしたもので、ダイエットがなかなか進まないのも説明が付きます。
さてこのように考えてくると、Hanaの穴掘り、と人間の過食は本能を満足させるための代替行為として、同じレベルで考えて差し支えないのではないでしょうか?
Hanaにも人間の言語をある程度解する能力がある一方、穴掘りに代表される本能に基づく行動もある。人間も言語によってものを考えていますが、言語によらない本能的行為もある。
そう考えると、犬と人間は言葉と本能の混ざり具合こそ違えども、本質的には同じ系統の脳構造を持つと言って差し支え無いと思うのです。